つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ごみ問題のリアル Part3

こんにちは。今回も任地ヘンティスベイのごみ問題についてです。これまでは家庭ごみの問題についてでしたが、今回はがれき等の建設廃棄物(産業廃棄物)についてお伝えしようと思います。

 

家庭ごみと産業廃棄物は別処理!

これまでお伝えしてきた通り、家庭ごみについては専用のごみ袋(ポリ袋)にまとめて役場から各家庭に支給されているゴミボックス入れ、それを決められた曜日に外に出しておくとごみ収集車が回収してくれて、郊外にあるダンピングエリア(ごみ処理場)に運ばれ処分される仕組みになっています。対してがれきやコンクリート塊など建設中に出た廃棄物、その他産業廃棄物については家庭ゴミとは別処理になっていて処分場も別の所にあります。

 

日本では産業廃棄物についてはその廃棄物を出した各会社(建設会社など)が責任をもって処分することになっていますが(実際はその会社が自分達で処理するのではなくて、認可された産業廃棄物運搬・処分会社に処分を依頼する)、ナミビアでは役場が処分することになっているようです。例えば建物の建設を請け負っている会社はその建設過程で出たがれき等のごみを一か所にまとめておくだけです。ある程度溜まったら役場がホイールローダーとダンプトラックを使って回収して処分場に運搬する流れになっています。

 

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処分は家庭ごみ同様投げ捨てるだけ!街中にある処分場!

家庭ごみの処分場は町の中心部から離れた郊外にあるんですが、がれきの処分場は何と町の中にあります。ヘンティスベイにはその昔流れていたオマルル川(今はその上流にダムができたので水が流れてこない)の河床(川の跡)があって低くなっているところがあるんですが、その処分方法は家庭ごみ同様でそこに投げ捨てるだけです。当然ながら埋め立てるとかもしません。いつ頃からそこに捨て始めたのかは分かりませんが、ひどい状態です。ごみが町の中にあること、景観、イメージなど気にしないようです。

 

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 さらにスゴイのはその処分場の隣に新しい住居エリアを建設しているんです。ちょっと日本人の感覚だと信じられないんですが。。。。その住居エリアを開発している処分場の隣の土地は民間の会社(いわゆるディベロッパー)が所有していて、そこを宅地として開発して家を売る計画なんですが、一体誰がこんなところに家を買うと言うのでしょうか。事業として失敗していないですか?と質問したくなります(笑)。

 

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将来的にさらにがれき等廃棄物が溜まって本当に深刻な問題となること確実です。当然ながら私としても技術者として、処分場の移転や処分場の閉鎖方法を考えるべきであることは提案していますが、どの程度真剣に考えてくれているかは不明です。

 

まとめ

今回は任地ヘンティスベイにおける建設廃棄物の問題についてお伝えしました。街中にある産業廃棄物処分場はかつて流れていたオマルル川の河口付近にあり、廃棄物はそこに投げ捨てられる形で処分されていました。そして驚くべきことにその処分場のすぐ隣には将来住宅エリアができるという現状もあります。これまで3回に渡ってごみ問題についてお伝えしてきましたが、ナミビアの人達のゴミに対する自分との認識・考え方の違いにいつも考えさせられてしまいます。日本や他の先進諸国はこうしているからこうしないといけないということではなくて、ゴミはそういうふうに処分するもの思っているとか、そういう風にならざるを得ない背景があるとか、まだ実害がないから何とも思ってないとか、色々と。。。。ナミビアのゴミ問題。これから真剣に考えていかないといけない問題です。

 

それでは今回はこのへんで。

 

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