つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ナミビアの建物の特徴と設計について!

こんにちは。

 

配属先であるヘンティスベイ役場での私のデスクは、計画・建物管理課(Planning and Building Control Division)のある建物内にあります。私の仕事はインフラの整備に関することなので、日常直接計画・建物管理課の人達とやり取りする機会はないのですが、デスクに座りながら彼らの仕事ぶりを見ることができます。

 

ナミビアでは家や商業施設などの建物を建築する際には、建物の構造や位置などの計画をその建物を建てる町役場に提出し許可を受ける必要があります。そして建築の各段階で計画通りに建設されているかどうかの検査を受ける必要もあります。 その仕事をしているのが役場の計画・建物管理課です。

 

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毎日のように建物のオーナーたちが建物計画を持って、計画・建物管理課を訪れています。今回はそんなナミビアの建物に関することを記事にしたいと思います。

 

ナミビアの建物の基本使用材料はレンガやコンクリートブロック!

ナミビアのほとんどの建物は写真のようなレンガやコンクリートブロックを使って作られています。計画に沿ってドアや窓部分をあけておきながらそれらを積み上げ、屋根部分のみ木を使って組んで屋根材をのせる形になっています。

 

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電気線や上下水道管は積み上げたブロックに穴を開けて通し、セメントで穴や隙間を塞ぎます。そしてレンガやブロックの表面を薄塗りして(場合によっては色を塗り)仕上げをする流れです。最後にあけておいた空間に扉と窓をはめ込んで完成です。防寒暖などは考えておらず、とても簡単な造りになっています。

 

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よく依頼をされる建物の設計!

上記に書きましたように、ナミビアの建物はシンプルな造りをしているので、図面を書くのも結構簡単です。建物に定められた決まりさえきちんと守っていれば素人でも図面を書くことが可能です。なのでCAD(図面を書くソフトウェア)を使えると分かるとみんな設計を依頼してきます。ある依頼者に聞いたところによると、正式に家の設計を設計会社に依頼するとN$10,000(日本円で約80,000円)もするそうです。それで少しでもお金を節約しようと、私などに依頼してくるようです。

 

これはナミビアの技術系隊員ではよくある話ですね。

 

計画図面には電気の配線を含めた部屋割りの分かる建物のレイアウト、建物の4方向からの側面図と基本構造図それから建物の位置、下水管の位置が分かる敷地のレイアウトからなるんですが、CADじゃなくて手書きで書いてある図面をよく見かけますね。だからパソコンがなくても知識さえあれば設計ができてしまいます。

 

手書きの図面。これはこれで味があっていいですね。

 

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まとめ

今回はナミビアの建物に関して記事にしてみました。こちらの家のほとんどはレンガ、コンクリートブロック作りでシンプルな構造をしています。ナミビア地震がないので、そういった特別に考慮すべき外力(建物にかかる力)がないのがシンプルさを可能にしているのかもしれませんね。

 

防寒などの機能性も考慮されていないので、言ってみると雨風を凌げる空間といったところでしょうか。そんなシンプルさゆえに建物の構造や設計上考慮すべき事項を把握すれば素人でも役場から許可をもらえる計画を作成することが可能です。

 

土地がたくさんあってこれからますます開発が進むと予想されるナミビアでは、ひょっとすると設計業務はビジネスチャンスかもしれませんね。

 

それでは今回はこのへんで。

 

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