土曜の午後と日曜はお酒が買えないナミビア!ナミビアに潜むアルコールの問題について!
こんにちは。
今日はアルコールについてです。ナミビアでは日本や他の国々とは違って土曜日の13時以降と日曜日はお店でお酒を買うことができません。ナミビア各地のスーパーマーケットやガソリンスタンドなどで購入できるお酒ですが、土曜日の13時以降になると店は開いているもののお酒は買えなくなります。私もそうですが、週末にお酒を飲みたい人は土曜日の13時までに買っておくか、レストランなどの飲食店に行って飲むなどの方法を取ることになります。
ナミビアで週末にお酒が買えない理由は、Liquor Actと呼ばれる法律により禁止されているからなのですが、ではなぜ法律にしてまで週末の販売を禁止したかです。そこにはナミビアに潜むアルコールの問題が背景にあるようです。今日はそんなことを記事にしたいと思います。
週末販売禁止の主な理由とは!?
法律に明記してまで週末の販売を禁止した理由。それは主にアルコールに起因する問題の抑制にあるようです。飲酒による女性や子供に対する暴力、傷害、殺人、交通事故の増加、未成年者の飲酒、中毒者の増加などアルコール摂取に起因して発生する様々な問題を抑えたいという政府の意図があるようです。
ある統計によると、ナミビアでは毎週10人もの人がアルコールに起因する暴力でなくなっているようです。また2014年の統計では14歳から15歳の未成年者のおよそ80%が頻繁にお酒を飲んでいるというデータもあるようです。その年の世界保健機構のデータではアフリカで3番目にアルコール中毒者(乱用者)が多い国にランキングされたようです。
このように多発する問題に対処するための週末販売禁止の法律ですが、新聞やインターネットの情報を見る限り、その効果はほんのわずかであまりうまくいっていないようです。それはロケーションにあるお酒の店、いわゆるシャビーン(Shebeen)が関係しています。
ロケーションにあるシャビーンでは週末でもお酒が買えてしまう現実!
シャビーンはいわゆるロケーションと呼ばれる主に黒人の人達が住むエリアにあるお酒を飲むことができるバーのような所なのですが、それらの店では曜日、時間に関係なくお酒を飲んだり、買ったりすることが可能になっている現状があります。そのため多くの住民たちは週末そのシャビーンに行ってお酒を買って(飲み)、結果として上述した問題が変わらず発生し、撲滅するには至らないようです。ですので問題を解決するにはこのシャビーンを規制することが必要なのですが、シャビーンや卸売り販売店の反対が強く、政府はなかなか規制することができないようです。シャビーンを経営する多くの人達はそれを生業にして生計を立てているわけで、その多くの人達は貧しくお酒を売って儲けたわずかな利益で生きているわけです。週末の一番儲け時に商売をしないはずがありません。すごく難しい問題ですね。
私の配属先にもいるアルコール中毒者
私の配属先であるヘンティスベイ役場にも数名のアルコール中毒者(と思われる人)がいます。彼らは仕事中にもシャビーンに行ってお酒を飲んでいることがあるようです。住民からの通報でその事実が分かり、緊急で全従業員を集めて会議を開いたことも過去にはありました。先日はその一人が手を震わせて町を歩いていて病院に連れて行くなんて事件もありました。毎月25日が役場の給料日なのですが、その日以降彼らは出勤せずにシャビーンに行ってお金がなくなるまで飲んでいます。そしてお金が無くなると出勤してくるということが毎月のことになっています。信じられないかもしれませんが、私の配属先だけではなくてナミビア全体にこのようにアルコール中毒になっている人達がたくさんいるようです。
まとめ
今回は週末にお酒を買うことができないナミビアに潜むアルコールの問題についてご紹介しました。暴力、交通事故、未成年飲酒、中毒など様々なアルコールの問題があるナミビアですが、私的にはお酒が安く気軽に買えてしまうのも問題な気がしますね。いわゆるビールの大瓶が日本円で一本150円くらいです。アルコールの価格を高くすることも多発する問題に対処する一つの方法のような気がしますが、それも関係する団体からのクレームで抑え込まれてしまっているのかもしれませんね。色々な背景や原因があってなんとも難しいアルコールの問題ですが、なんとか少しずつでもよい方向に向かってくれればと思います。
それでは今回はこのへんで。
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