つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ナミビア最高峰!ブランバーグ山登頂!!

標高2573m。ナミビアで最も高いその場所はMt.Brandberg(ブランバーグ山)という山の頂上にあります。ちなみに最高点の標高は情報元によって2573mだったり、2575mだったり、2606mだったりと違っているようですが、2573mが一般的によく使われているようです。今回ナミビア隊員数名と2泊3日の日程でこの山に登ってきました。登ってみての感想はやはり噂通り過酷な登山でした。このブランバーグ登山はアフリカ最高峰のキリマンジャロ登山を経験した隊員によるとそれよりもきついそうです。それはわずか2日で標高差約2000mもの本格的な岩山を水やテントなどの装備を自分達で担いで登らなければならないことにあるようです。今回はそんなブランバーグ山に登るための準備とか手続き的なことを書きたいと思います。

 

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ブランバーグ山に登るにはパーミッションが必要!

ブランバーグ山はNational Heritage Council of Namibia(NHC)というナミビア各地の自然や文化遺産世界遺産を管轄している政府組織が管理しており、そこから許可を受ける必要があります。と言っても手続きはとても簡単です。首都WindhoekにあるNHCの事務所に登山参加者の誰か代表者が行って許可申請書(Permit Application Form)に必要事項を記入し、参加者全員のパスポートコピーと合わせて提出し、最後に参加者全員分のお金(一人あたりN$1500)を払うだけです。

 

まずは首都WindhoekにあるNHCの場所です。

 

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そして許可申請書ですがあらかじめ記入しておくことをお勧めします。NHCに連絡を取ってそのデータをメールで送ってもらっても良いですし、2018年1月現在、Henties Bay Tourism Centreの下記リンクからダウンロードも可能です。

 

http://www.hentiesbaytourism.com/things-to-do-and-see/4x4routes/brandberg-permits/

 

記入事項は以下の通りです。

<Section A:Applicant Details>

   Title/Designation : Mr. or Ms.+申請者名前

   Postal Address : 申請者郵便住所(なければ記入しなくてもよい)

   Physical Address : 申請者住所

   Contact Number : 申請者電話番号

   Email:申請者メールアドレス

   Fax Number :申請者FAX番号(なければ記入しなくてもよい)

   Number of People to take part:登山の参加人数

 

<Section B : The site and leisure activities>

  Geographic area of the site

   Region : 記入しなくてよい

   Site Name: Mt.Brandberg

   Village/Farm Name: Uis

   GPS location :21°08′00″S ,14°35′00″E

   Land Owner:記入しなくてよい

   Contact Number of Land Owner:記入しなくてよい

   Nearest Town:Uis

 

   Access to the site by

    Vehicleにチェック

 

それ以降は参加者情報、ガイドの情報、登山日程、目的を書く欄があり、最後に日付とサインになっています。ガイドの情報については事前にガイドと連絡を取ってスケジュール調整を行っている場合は書き、それ以外は書かなくて大丈夫です。NHCのほうでオフィシャルガイドを紹介してくれると思います。目的の欄(目的を書く大きなスペース)にはHiking up the Brandberg Mountainと書けばよいかと思います。

 

本格登山!準備や装備は万全に!

ブランバーグ登山は本格的な登山になります。2泊3日の行程としては、1日目中腹のキャンプサイトまで登りそこでテント泊、2日目にキャンプに荷物を置いて水や食料など軽い荷物を持ってピークアタック、頂上制覇後キャンプに戻ってテント泊、3日目に下山という形になります。特に1日目は重装備を背負っての割と急こう配な岩山を登る過酷なものになり3日間の行程で一番きつい日になります。装備の重さは測っていないので分かりませんが水やテントもあるので20kg以上にはなるのではないでしょうか。ですのでまずは数か月前から体力強化のためしっかりとしたトレーニングを行って登山に臨む必要があります。装備としては足首をしっかりと固定することのできる登山靴、登山用の靴下、それから50ℓ以上の登山用ザックが最低限必要となります。またピークアタックにはそれ用のサブザックも必要になります。それから服装ですが道中には背丈の低い草木が生い茂っている道がありそこをかき分けていくこともあるので、長ズボンがいいかと思います(自分は短パンで登ったため足が傷だらけになりました)。

 

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ポーターも手配可能!登山パーティーの構成と荷物重量で検討

ブランバーグ登山は荷物の軽量化が鍵になります。そのためポーターを手配して荷物の軽減を図ることも可能です。自分達は真夏の登山ということで水をたくさん持つ必要があったため、ポーターを頼んで自分達の運ぶ荷物の軽減を図りました。ポーター1人を3日間頼んでN$600でした。かなり破格の値段です。登山パーティーの人数や構成にもよりますが、心配な場合は頼んでも損はないかと思います。

 

真夏の登山!水は1日4リットル必要!

ナミビアの12月は日本とは季節が逆になるので真夏になります。そんな中での登山なので水を1人1日4リットル(3日で1人12リットル)と、それとは別にパーティー全員分の緊急用の5リットルを持っていきました。かなりの重量で運ぶのが大変でしたが、ポーターに合計15リットル持ってもらってそれぞれの荷物の軽減を図ったのでなんとか運ぶことができました。この水の配分が本当に見事で緊急用の5リットルも含めて全て過不足なく使い切りましたね。

 

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水場はあるけど濁水!使うには薬が必要!

1日目と2日目にキャンプを張る場所には水場があるのですが、岩のくぼみに雨水がたまったものですごく濁っています。この水をガイドとポーターは平気で飲んでしまいます。ホント彼らの体はどうなっているのか不思議でたまりません。もちろん私たち日本人には飲めるはずもないので、もし使う場合には市販されている薬を使って汚れや不純物を沈殿させてうわ水を煮沸する必要があります。飲み水としてではなくて料理水に使うのがベターですね。この水場の水は時期によってある時とない時があるそうですので、使用することを考えている場合はガイドに聞いてみて下さい。ただこの水はもしもの時の緊急用としてあてにすることなくちゃんとミネラルウォーターを持参したほうが良いと思います。私たちは十分にミネラルウォーターを持参したのでこの水場の水を使うことはなかったです。

 

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ベースの町Uis!宿はブランバーグ山麓までの車が手配可能な宿がお勧め!

登山のベースとなる町であるUis(ウイス)にはいくつかの宿がありますが、ブランバーグ山麓までの往復の車をアレンジしてくれる宿がお勧めです。Brandberg Rest CampとWhite Lady Guesthouseの2つの宿が私の調べた中で車をアレンジしてくれます。麓までの道はグラベル(砂利道)で、途中砂路を通ったりするため4WDでなければ進むことができません。この2つの宿のどちらかに宿泊予約をする際に、宿とブランバーグ山の往復の車もお願いするとよいです。車はガイドやポーターも一緒に乗るので予約の際にそのことも話をしておきます。前日にUisの町でガイドと会った時に当日の出発時間や帰りのピックアップの時間を宿のオーナーを含めて打ち合わせをしておくとよいですね。ちなみに私たちが車をお願いした時は行き帰りそれぞれ1台あたりN$1000でした。参考までに。

 

携帯電話の電波状況について!

中腹にある見晴らしのよい所とブランバーグ山頂上で2Gではあるものの電波を拾うことができます。もちろんその他の場所では圏外となります。衛星携帯電話を持っていれば問題ないですが、それ以外の場合はその2か所で通話することが可能です。衛星携帯電話をレンタルする場合は、下記会社がお勧めです。私が色々とネットを調べた中で一番安かったです。首都Windhoekに支店、Walvis Bayに本社があり、どちらからでも借りる(あるいは返却する)ことが可能です。ちなみに私たちが借りた時は1週間でN$480(通話料は別途、通話しなかった場合)でした。

 

Radio Electonic CC(http://www.recc.com.na/

 

まとめ

今回はナミビア最高峰のブランバーグ山登山に関する手続きや準備的なことをご紹介しました。ブランバーグ山に登るマニアックな人はナミビア隊員以外にいないとは思いますが、一応日本の方向けに情報を書いておきました(笑)。結構ハードな登山ですが頂上からの景色は本当に絶景で登る価値はあるかと思います。このブログを読まれた誰かの参考になると幸いです。

 

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それでは、今回はこのへんで。

 

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