つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ごみ問題のリアル

発展途上国で必ずついてまわるのがこのごみ問題。いたる所にごみが散乱してますよね。私の赴任したナミビアのヘンティスベイの町もまた同様です。本当に色々なところにごみが落ちています。 

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私が赴任した当初は現在住んでいる家の庭ですらごみが散乱してました。こちらの人は全然気にする素振りもなくて、普通にポイ捨てしてますよね。

 

そんなごみ問題のナミビアにおける現状について今日は紹介したいと思います。

 

私の赴任したヘンティスベイの町の現状

まずはこのヘンティスベイの町の現状についてですが、冒頭で説明した通り本当に至るところにごみが落ちています。一応ごみ箱がある所にはあるんですが、それでもその周りにすらごみが落ちています。なので単純にごみ箱を設置したからと言って町をきれいにすることは難しいですね。やはり住民の意識を変えていかなければこの町をきれいにすることはできないと思います。

 

ヘンティスベイの町は風が強いところなんですが、そんな強風の日はこんな光景も珍しくありません。あちこちから飛んできたごみが家の入り口にへばりついています。

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当然ながらビール瓶やその破片も至るところに落ちています。こちらの子供は裸足で歩く子たちが多いのでとても危険ですね。子供たちの親や当の子供たちはこれら瓶の破片を見てどう思っているのでしょうか。すでに危険という認識もなくなってしまったのでしょうか。

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協力隊 2年の任期中にごみ一つないきれいな町にしようとは思っていないですが、このごみ問題の改善に何かできることはないかなと現在模索中です。

 

ごみ収集・処分のシステム

ヘンティスベイの町では家庭ごみの収集システムが確立しています。ヘンティスベイ町役場がごみ収集車を所有・管理していてそれで各家庭のごみを週1回収集しています。自分の住むエリアは毎週木曜日が収集の日となっています。これが収集車ですね。

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ごみの収集にはごみ収集車のほかダンプトラックも使用しています。と言うのも、役場はごみ収集車を1台しか保有していないのでそれだけだと全てのエリアをまわりきれないという問題があるためです。これから町がどんどん大きくなっていったらもう2~3台は必要でしょうね、ごみ収集車が。

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各家庭では全てのごみ(紙ごみ、瓶、缶、生ごみなど分別せず全て)を指定された黒いごみ袋に入れるような仕組みになっています。分別するシステムは当然ながらまだ導入されていません。そしてこのごみ袋はスーパーで購入できるんですが、日本のような丈夫なビニールではなくて、角のとがったごみなんかを入れたらすぐに破けてしますような素材でできていますね。

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ごみ袋は各家庭に備え付けられた(役場から提供された)ごみ収集ボックスに入れて決められた収集日の朝に家の前に出しておきます。そうするとごみ収集車が来てごみを持って行ってくれるシステムとなっています。

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集められたごみは焼却とかされることなく、郊外にあるごみ処理場(こちらではDumping Areaと呼んでいる)に運ばれます。処理場といってもDumping Areaの名称の通り鉄網の柵に囲まれたエリアにごみを捨てるだけです。

 

そして郊外と書きましたがヘンティスベイの中心部からそれほど離れていなくて車で5分ほど行ったところにあります。なにもない広大な大地のど真ん中にポツンとごみ捨て場がある感じです。

 

こちらがごみ捨て場です。収集車が通る道だけが確保されていてあとはごみの山です。本当に無計画に投げ捨てられています。ごみを整理するバックホウとかブルドーザーなどの重機もいません。

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捨てられたごみは熱で自然発火して燃えていました。

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そしてごみの山をあさる人も何人かいたりしました。使えそうなものを探しているのでしょうか?彼らは中心地から歩いてこちらに来ているようでした。

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以上がヘンティスベイの町のごみ収集処分の流れです。いかがでしたでしょうか?ごみを焼却して処分するというシステムすら導入されていないのが実情です。ただ集めて1か所に捨てるといった感じですね。

 

まとめ

今回はヘンティスベイの町におけるごみ問題のリアルをご紹介しました。町にはいたるところにあらゆるごみが落ちていて、街の人たちは気にすることなく平気でポイ捨てをする習慣があるようです。各家庭では全てのごみを分別をすることなく指定された黒いごみ袋に入れ、備え付けられた収集ボックスにまとめて決められた収集日に家の前に出して置きます。それを役場の管理するごみ収集車あるいはダンプトラックで収集し、直接ごみ捨て場に運ぶ流れとなっています。

 

ごみ捨て場はただ単に鉄網で囲まれたエリアとなっていて、ごみを整理する重機も配備されることなくごみは捨てられており、ところどころごみの熱によって自然発火していました。

 

日本と比較してしまえば、ごみは焼却して灰にしてから埋め立て処分するべきだとか、ビンや缶、ペットボトルは分別して再利用するべきだとかいう結論になってしまいますが、そんなことを言っても難しいような気がします。日本とは違う環境や考え方など色々なものが重なり合って今の現状が生まれているわけで、システムがどうこうよりもやはりまずは住民1人ひとりとこの問題について向き合う必要がありますね。

 

以上、今回はごみ問題のリアルについて紹介しました。

 

それでは、このへんで。

 

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