つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ついに終了!ロケーション開発プロジェクト

こんにちは。 今日は久しぶりに自分の活動について書いてみたいと思います。以前からご紹介していました、ロケーション開発プロジェクトについてです。私の任地ヘンティスベイにはロケーションと呼ばれる場所があるんですが、その一部のエリアでは人々が土地を不法に占拠し、集めてきた雑材などを使って家を建てて住んでいます。そこはもともと居住エリアではなく上下水道などのインフラは整備されていません。そこでこのエリアにそれらインフラを整備してちゃんと人々が住める環境にしようというのが本プロジェクトです。詳しく知りたい方は過去記事を参照下さい。

 

tsunablo.hatenablog.com

 

 

tsunablo.hatenablog.com

 

そのロケーション開発プロジェクト。先日そのほとんどを終えることができました。一部のエリアにはまだ計画道路上に家があって(立ち退きが終わっていないということ)、上下水道を整備することができていないんですが、それ以外の割合で言うと約90%のエリアの整備を終えることができました。2016年11月から始まった本プロジェクト。およそ1年かかりましたが私の任期中になんとか形にすることができて本当に良かったです。 今回はインフラ整備の終了したエリアの様子を含めて本プロジェクトについて再度ご紹介したいと思います。

 

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プロジェクトの概要

本プロジェクトを進めてきたエリアはさきほど説明したように、本来は住居エリアではない区域に人々が許可なく家を建てて生活をしているエリアです。ナミビアにはこのようなエリアがどの街にもあり、人々はそれぞれの街の郊外の空いている土地に家を建ててしまうようです。これらの人々はもともとその地域に住む人達ではなくて、ナミビア各地から職を求めてやってきた人たちでいわゆる貧しい人達です。当然ながら家がないので結果として郊外に拾ってきた雑材等を使って家を建ててしまうわけです。

 

このエリアに上下水道を敷設して、そこに住む人々が生活するための必要最低限の環境を整備してあげることが本プロジェクトの目的なんですが、そこには大きな問題が立ちはだかります。上下水道を整備するには道路が必要(道路という空間があって初めてそこに上下水道管を通すことが可能になる)なんですが、このエリアは家々が不規則に建っているので道路がありません。計画された居住エリアではないので当然といえば当然なんですが、まずは道路(上下水道管を通すための空間)を作るため、計画された道路上に住む人達を別の場所に移動させる(いわゆる立ち退きさせる)必要がありました。この立ち退きのステップがプロジェクト終了まで1年もかかってしまった最大の理由です。

 

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そんなプロジェクトでの私の役割は、同僚達が上下水道の施工をスムーズに行えるように、エリアの計画(区画計画、上下水道計画)から現場での作業(住民の立ち退き指示、上下水道管の敷設)のサポートを行うことでした。

 

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整備が終了したエリアの様子

私が赴任した当時は家々が乱雑に建ち、そこら中にゴミがあって生活するには本当に最悪の場所だったんですが、道路という空間ができたおかげでも密集感、閉鎖感がなくなり、ちゃんとした街(区画)になった感じがします。ゴミ収集車や大型の重機も入れるようになり、ゴミも回収できるようになってエリア全体が綺麗になりました。

 

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まとめ

今回はロケーションエリアでの上下水道整備プロジェクトについてご紹介しました。計画道路上に建っていた家々を他の場所に移動させるのに時間がかかり、結局1年もかかってしまった本プロジェクトですが、整備の終了したエリアは道路という空間のおかげで閉鎖感がなくなりゴミもなくなって綺麗になり、やっと人々がちゃんとした生活することができる街になったという感じがします。本プロジェクトを終わらせることが私の協力隊としての1つの目標でものあったので、なんとかそのほとんどを終わらせることができて良かったです。

 

ちなみに今回は区画を整備して道路を作り、そこに主要な上下水道管を設置しただけ(つまり上下水道を使えるように準備しただけ)なので、今後はそれぞれの家が役場に申請をしてお金(税金)を払ってその主要管に接続をしたら本当に使えるようになる流れです。役場も慈善事業ではないので仕方がない話ですが、各家が接続申請をして実際に上下水道が使えるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

それでは、今回はこのへんで。

 

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