つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ナミビアに必要だと思う2つのこと!

 

ナミビア共和国は一般的には発展途上国ではなくて中進国って言われています。ナミビアに限らず南部アフリカの国は全体的にそうなんですが、南アフリカ共和国の影響を受けて色々なものが入ってきていて、色々なことが便利になっています。首都に限って言えば、日本となんら変わらず何不自由ない生活を送ることが可能です。

 

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ただそのような生活をできるのは首都やその他の大都市だけで北部の町や村には依然として貧困地帯が広がっています。北部は農業や牧畜が主要産業になっていて簡単に現金収入を得ることができないため、現金収入を得られる仕事を求めて大都市の周辺に住むようになり、ロケーションと呼ばれる地域を形成するようになります。

 

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そういった人達は商業施設で働くサービス業や建設現場で働く力仕事などの仕事に就くことになりますが、当然ながらそれは資格や経験、学歴がある人達だけです。

 

私の任地ヘンティスベイのロケーションを歩いていると、結構な頻度で「仕事はないか?」と声をかけられます。そのような人達は求人に応募しても落とされるか、応募条件にあわない人達で、仕事に就ける人達のような資格や経験、学歴がない人達です。

 

貧富の差をなくすにはやはり教育を充実させることじゃない?

毎朝の新聞には必ず求人が掲載されています。それも結構な数です。しかしながらそれら求人は高学歴の経験や資格がある人達のものがほとんどで、貧困層の人たちが応募することはできません。

 

貧富の差をなくすにはやはりそういった求人に応募できるようになってお金を稼げるようになることが必要で、そのためにはやはり教育に力を入れることが必要不可欠だと思います。そのような背景もあってナミビアに対するのJICAの支援分野のひとつが教育になっていて、我々青年海外協力隊も学校や職業訓練校の先生が結構な割合を占めています。

 

そんな先生隊員たちから聞く話では、毎年落第する生徒が結構いるようです。それには色々な問題が絡んでいるのかと思いますが、生徒たちの学力が向上に一生懸命に取り組んでいる先生隊員は本当に尊敬します。学力が向上して大学や職業訓練校に進めるようになれば、就職率も上がって貧困もなくすことができるような気がします。教育を充実させて学力を向上させること。今のナミビアに本当に必要なことだと思います。

 

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どの途上国でも問題となるゴミ問題。ナミビアでもしかり!

もうひとつナミビアに必要だと思うのは、ゴミ処理のシステム導入ですね。生活が豊かになり開発が進むにつれて、どの途上国でも問題となるのがゴミの問題で、ナミビアでも同じです。ゴミがいたる所に散乱していて、住民のみんなの環境に対する意識が低い。

 

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ゴミ収集のシステムはどの町もありますが、収集したゴミをそのまま郊外のごみ捨て場に投げ捨てるだけ(あるいは投げ捨てたゴミを燃やすだけ)のシステムになっています。これに関しては以前も記事にしています。

 

tsunablo.hatenablog.com

 

ゴミ収集車はすでに導入しているので、あとはゴミ処理工場と埋め立て処理場(システム)を導入する必要があるかなと思います。それに伴ってその管理技術やノウハウも支援でできるといいような気がします。個人的にはゴミ処理の際の熱を発電などに有効利用するシステムも入れたらいいかなと思いますが。ゴミ処理のシステム確立に向けて日本(JICA)ができることが何かしらあるような気がします。

 

まとめ

今回は私が思うナミビアに必要なことについて記事にしてみました。教育を充実させる必要性とゴミ問題などの環境問題解決の必要性については、開発がある程度進んだ中進国ならではのものだと思います。ナミビアの貧富の差がなくなって、住みやすい国になるためにはこの2つの視点はどうしても必要なことです。私も協力隊員としてこの2つの問題に微力ながら何かしら貢献できるように今後活動していけたらなと思います。

 

それでは今回はこのへんで。

 

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