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つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

上水道維持管理の現状と問題点

ヘンティスベイ町役場にはインフラストラクチャー部という技術部門があり、私はその中の主に上下水道を扱う部署に所属しています。この部署は上下水道の設置、維持管理を主な仕事としています。設置といってもそのほとんどはヘンティスベイ町役場の発注を受けたコントラクター(いわゆる建設会社)が実施していて、役場は新設家屋との接続だけを実施しています。なので設置に関しては新設家屋から申請があった時だけになり、日常の主な仕事は維持管理になります。

 

今回は私の部署の日常の仕事である維持管理のうち、上水道の維持管理の現状と問題点について紹介したいと思います。

 

上水道の維持管理の現状

上水道の維持管理は主に漏水への対処になっています。漏水の有無については主に住民からの連絡に頼っていて、連絡を受けて現場に行き漏水箇所を補修する流れを取っています。漏水箇所はメイン管から家屋へと接続する部分や水道メーター部分など色々あります。この写真はメイン管から家屋へ接続する部分からの漏水です。

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通常であれば漏水があれば、そのような漏水を想定してその管の端部に設置されたバルブを閉めて水を止めてから修理、交換をします。ヘンティスベイにもそのようなバルブが設置してあり、T字の棒を使ってバルブを閉めます。

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しかしながらなぜかそのバルブのほとんどが機能しないのです。バルブを閉めても水が止まらないんです。これは結構な問題ですね。ということで必然的に水圧がかかったまま補修、交換をすることになります。それはどういうことかというと。。。。。

 

こんなことになりますよね。

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一応ポンプを用意して排水する準備はしているのですが、水の勢いは相当強く排水が追いつきません。そしてついには周辺道路まで浸水します。

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漏水箇所を切断後すぐに新しいパイプと交換できればよいのですが、できなかった場合は道路が浸水、そしてバキューム車の応援を頼むことになります。私が立ち会った全ての漏水でバキューム車が来ていましたが。。

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 このようなメイン管近くの漏水の場合はほぼ全てのケースでこのような状況になります。彼らはこのような状況が常のようでした。

 

上水道の維持管理の問題点

以上紹介した現状の上水道の維持管理手法には、以下の問題点があげられる。

 ①住民主導で漏水が管理されていること。

 ②漏水が発生した後の対処となっていること。

 ③水を止めるためのバルブが機能しなかったり、設置されていなかったりすること。

 ④水が無駄になること。

 ⑤周辺家屋の長時間の断水(水圧低下)を招くこと。

 ⑥周辺道路の浸水、道路の泥濘化を招くこと。

 ⑦作業員の健康不良を招くこと。

 ⑧漏水への対処に多くの作業員が必要となること。

 

①については住民が漏水を目にする機会を与えてしまっているので、ヘンティスベイ役場への不信感、町に対する不満足感を持つようになってしまい、いわゆる顧客満足度が下がってしまうことになる。それはこれから町を拡大して多くの住民を呼び込もうとしているヘンティスベイの町計画に反することとなる。

 

②についてはこれから将来に向けてインフラの老朽化がますます進み、1日にいくつもの漏水が発生することも想定される中で、事象発生後の対処では人員的にも経済的にも対応しきれないと考えられる。予防保全的維持管理手法(壊れる前に補修するという考え方)の導入が望まれる。

 

③このバルブが機能しさえすれば以下④~⑧の問題点が解決するので、最優先に解決すべき事項である。バルブ機能不全の原因追及、バルブ新設個所の検討を進める必要がある。

 

まとめ

 今回は私の所属する部署の仕事である上水道の維持管理の現状と問題点について紹介しました。漏水発生の有無は住民の通報に頼っており、漏水を目にする機会を住民に与えてしまっていることから、町に対する顧客満足度を下げることにつながっていました。また漏水発生箇所の水を止めるためのバルブが機能しなかったり設置されていなかったりするため、水圧により現場は水びだしとなり漏水補修は困難を極めていました。

 

その他色々な問題がありますが、一番の問題は漏水が発生した後の対処になっていることだろうと思います。将来、今よりもさらに老朽化すれば1日にいくつもの漏水が発生することは必至です。それに対処する人員もいなければいくつもの部品が必要になり経済的にも負担が大きくなります。やはり予防保全的な維持管理手法を導入して維持管理を定常化することが最善の策だろうと思いますよね。そうすれば労務負担や経済負担を定常化することができるようになります。その導入のため現状のさらなる把握、漏水の原因、部位、経過年数などのデータ採取をこれから進めていこうと思います。

  

それでは、このへんで。

 

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