つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ナミビアで開催されている公式会議って?

先日、National Conference on Sustainable Housing and Construction Project Management 2016 という会議に出席してきました。この会議は毎年開催されているもので、その名の通り、ナミビア国内における持続可能な住宅システムと建設プロジェクトマネージメントについて話し合うもので、ナミビア各地から首都ウイントフックに関係機関、専門家が集結して開催されました。

 

日本で言えば、土木学会とか建築学会とかの学会の会議みたいなものですかね。

 

ヘンティスベイ町役場にはBuilding Control という建物の構造などをチェックする部署があるんですが、自分はその部署の人に誘われて参加することになりました。ナミビア国内における住宅を中心とした建設に関する色々なことを勉強できるので今後の活動の参考になるかなというのと、ナミビアの会議ってどんな感じなのかなって興味があったので、直属の上司に相談して参加できることになりました。

 

今回はナミビアで開催されている会議についてレポートしたいと思います。

 

会議の会場の様子

 会議は首都ウイントフックにあるサファリ・ホテルという所で、このホテルは宿泊施設だけでなくて、会議専用のConference Centre という建物があり、そこで会議が行われました。

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Conference Centre の中には大小いくつもの部屋があり、色々な会議をすることができる構造でしたね。

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会議会場入り口に受付があり、そこでサインをして会議スケジュールや内容等が書かれた資料とエントランスパスとなるストラップのついたカードをもらいました。割としっかりしていますよね。

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会議会場は正面にスクリーンとパネリスト(今回プレゼンテーションする人達)やファシリテーターの人の席があって、我々参加者の席はコの字に並んでました。

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会議のスケジュール

 会議スケジュール会議は2日間にわたって行われたんですが、かなりハードスケジュールでしたね。1日目は受付が7:00から始まり、会議の開始が8:00になってました。まあ集まりが悪くて30分程度開始が遅れましたが(笑)

 

いくつかのセッションがあって、各セッションは1時間程度でしたね。でも質問があったり議論が白熱してそれ以上かかっているセッションもありました。

 

1日目の会議は夜のセッションもあって、サファリ・ホテルでの会議を17時に終了した後、サファリ・ホテルから車で15分くらいのところにあるRoof of Africaという別の会場に移動して、ディナーを取りながら議論をしていました。結局終わったのが21時くらいでしたね。すごくないですか?

 

2日目も同じような感じで、7:30に受付が始まり、8:00に会議が開始、17時に終了するプログラムでした。

  

会議の内容

 会議の内容自体は専門的になるので割愛しますが、プレゼンター(住宅に関する専門家、建築家、関係省庁の方)があるテーマについてプレゼンテーションを行い、プレゼン終了後にファシリテーターがそのプレゼンの内容を踏まえて、現状の課題や問題点を挙げて参加者に問いかける形式をとっていましたね。このファシリテーターの人がかなり優秀で色々な知識があって議論を活発にさせていました。

 

こちらの会議はどちらかというと日本のように発表〇分+質問〇分という形式的な感じではなくて、プレゼンテーション後のファシリテーターの人の話を受けて参加者が自発的に質問して議論が自然と発生するような感じでした。みんな真剣にそのテーマについて考えていましたね。すごく勉強になりました。

 

ただそんな進行の仕方なので、時間がかなり押していました(笑)

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それから2日目にはグループディスカッションのセッションがあって、5つのグループに分かれてあるテーマについて問題点と解決策を挙げ、その内容を発表するというプログラムもありました。ナミビアにもワークショップのようなセッションもあるんですね。

 

自分もその中に交じり、質問したりしてグループの人の意見に耳を傾けていました。ナミビアの住宅や建設に関する現状や問題点、それに関してみんなどう考えているかを知ることができて本当に勉強になりましたね。

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このワークショップのすごいところは、各グループが話し合って出したある問題に対する解決策を会場にいる全員で議論して、会議としての1つの結論を出すところですね。通常であれば各グループが発表して質問を取り、拍手して終りのところをさらにそこからそれについて議論をして結論を出すところまで進めるんです。

 

すごくないですか。これには驚きましたね。。。ほんと。

 

次から次へと手が挙がり、各グループの出した結論に対して自分の意見を発言していく。ファシリテーターはそれぞれの意見を集約してある結論に導く。これぞ有意義な会議って感じでした。

 

まあ議論が白熱しすぎて最後は時間が足りなくなっていましたが。

 

以上、私が出席したナミビアの会議についてご紹介しました。

 

まとめ

 今回は私が出席したNational Conference on Sustainable Housing and Construction Project Management 2016という会議についてご紹介しました。会議専用の建物を備えたサファリ・ホテルという場所で開催された会議でしたが、すごくしっかりとした会議でとても勉強になりましたね。

 

形式的な会議ではなくて、会議として結論を出すべく考えられたスケジュールと構成になっていて、ファシリテーターは各セッションで参加者からのアイデアを引き出し議論を活発にさせていました。参加者もみんな真剣でいろいろな意見を発言していました。

 

議論が白熱して時間が押してしまいプログラムが計画通りにいかないという問題点もありましたが、全体的には有意義な会議だったですね。日本の会議も今回の会議のように、参加者から意見がたくさん出て議論が活発になされる会議になればいいのになと、ちょっと考えさせられた会議でしたね。

 

以上、今回はナミビア国内で開催された会議についてご紹介しました。