つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

途上国で物事がなかなか前に進まない理由って?

 

こんにちは。

 

私の仕事のひとつにヘンティスベイにあるロケーションって呼ばれている場所のインフラ整備プロジェクトの管理(もちろん同僚の補佐)があるんですが、このプロジェクトについては以前からこのブログでご紹介してきました。

 

tsunablo.hatenablog.com

 

tsunablo.hatenablog.com

 

このプロジェクト、工事の規模はそれほどでもないんですがなかなか終わりが見えてきません。昨年2016年の11月から開始して今現在2017年6月末で8か月経過してますが、進捗40%程度といったところです。日本でこの工事をするんであればおそらく3か月程度で終わるんじゃないでしょうか。まだ途上国ではなかなか物事が前に進まないとよく言われますが、それがすごく実感できる事の一つですね。

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おそらく途上国で物事が進まない理由は今回の建設プロジェクトに限らずあらゆる事項で共通しているんじゃないでしょうかね。今回はなかなか進まない建設プロジェクトについてその進捗が遅い理由について考えてみました。

 

私が思う工事がなかなか進まない理由!

①計画性がなく思いつきで動いている

おそらくこれが一番の理由だと私は感じているんですが、そもそもプロジェクトを進めるにあたっていつまでに終わらたいとか、終わらせなければならないという考えがないですよね。いわゆる工程とかスケジュール的なものです。ちょっと前向きに考えてそういう考えは持っているのかもしれないですがそれを実現するすべを知らないのかもしれないですね。

 

ほとんどの人が目の前の仕事をこなすだけで、工事の全体を見ていないですね。工程管理とかスケジュール管理的なことについては日本人の得意とするところだと思うんですが、こちらの人には難しいようです。同僚にはそのあたりの視点をもつように時折話しています。

 

②打ち合わせ的なものがない

日本とは違って工事に関する打ち合わせはないですね。前日(あるいは前週)にここまでいったから今日(今週)はどうしようとか、明日(来週)はこれをしなければいけないのでこの材料が必要だとかという打ち合わせがないです。おそらく工事を指揮する同僚の頭の中では考えているんだと思いますが、それを工事に携わる関係者全員で共有して話しあうことがないですね。なので全員の意思疎通が図れてなくてみんな指示を受けないと動くことができない。これも大きな遅延の理由な気がします。

 

③作業員が怠惰である

とにかく仕事をしないですね(笑)。すぐに手を止めて作業員同士で話をしていたり、どこかにいなくなってしまったり、携帯をいじってたりとこちらの作業員はすごく怠惰ですね。工事がなかなか進まないのも当然です。中にはすごく真面目に仕事をする作業員もいるんですがね。

 

これには作業員と役場との契約が日雇い契約になっているのもあるかと思うんですよね。日雇いだと働かなくても1日その場にいればお金がもらえちゃうんですよね。日雇いじゃなくて出来高制にしてしまえばもっと働くんじゃないかと思うんですが。

 

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④時間にルーズである

8時が始業開始なんですが、実際に工事が始まる時間は9時くらいです。その1時間何をしているのかと言えば、みんなでおしゃべりしてます。そもそも8時ピッタリに出勤してくる人は少ないですね。終わりの時間もきっかり17時に終わるということはなくて1時間前の16時には片づけをして帰ろうとしますね。きちっと就業時間を守る意識は少ないように感じます。

 

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⑤楽観的な人が多い

そもそもこちらの人は何事に対しても楽観的ですよね。基本的にあらゆることに対して難しいことは考えずに前向きに楽しむべきという考えをみんな持っているような気がします。なのでたぶん仕事でストレスを感じている人なんてナミビア人の中にはいないんじゃないでしょうか。この1年ナミビアで仕事をしてみてあまり難しい顔して仕事をしている人に出会ったことはないです。そんな感じで仕事に対してもそこまで真剣に考えることはないので、なかなか進まないような気がしますね。

 

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まとめ

今回は途上国でよくある物事がなかなか前に進まない理由について、私の担当している工事側面から考えてみました。計画性がない、時間にルーズである、楽観的であるなど、基本的には途上国で物事がなかなか進まない原因は共通しているような気がしますね。変えられるところ、変えられないところありますが、何事においてもこちら(日本式)のやり方や考えを無理やり押し付けることなく、うまく進むように同僚や関係者と話をしながら進めていけるといいですね。

 

それでは今回はこのへんで。

 

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