つなブロ

青年海外協力隊として、ナミビアの大西洋に面した街ヘンティスベイで町づくりの手伝いをしています。協力隊活動に関すること、ナミビアでの生活に関すること、自分の住む街や訪れた街に関することなどいろんなテーマについてお伝えできればいいなと思ってます。

ナミビアの入札説明会って!

先日入札説明会なる会議に出席してきました。

 

f:id:tsunablo:20170221181306j:plain

 

入札という言葉を聞いたことがない方もいるかもしれません。入札とは文字通り(値段の書いた)札を入れることです。例えば役場がある施設を建設したいとします。役場はその施設建設工事を実施する会社を募集し、その工事に応募する会社は役場から提示された施設建設に関する情報からその工事に必要な価格を試算します。その試算した価格を札に書いて入札箱と呼ばれる箱に投入します。応募した会社のうち一番安い値段を入れた会社がその仕事をすることができるというシステムが入札というものなんです。余談ですが詳しく言うとこれは価格競争入札と呼ばれるもので、昔はこの価格競争入札が主流だったようですが、今は価格だけじゃなくて工事の方法や安全・品質管理など総合的に考慮する入札方法が日本では主流になっています。

 

ナミビアの場合、入札の情報はTENDER(入札)INFORMATIONとして、全て新聞に掲載されます。

f:id:tsunablo:20170221181557j:plain

 

民間の会社はその新聞の情報を見て、応募するに値する工事かどうか判断(つまりは儲けられる工事かどうか)し、応募する場合は入札説明会に参加し、ある期間の後(価格を試算したり、工事方法を検討したりする)入札する流れになります。今回はその入札説明会についてご紹介したいと思います。

 

今回の入札案件とは

今回のヘンティスベイ役場の入札案件は、実は私とカウンターパートが粘り強くCEOに提案してきたものなんです。ヘンティスベイでは開発が急ピッチで進み町が急速に拡大しているんですが、上下水道などのインフラ設備がその開発に追いついていないんですね。簡単に言えば下水の処理が追いつかなかったり、水道の圧力が弱くなったりすることです。その現状を色々な資料を作ってカウンターパートともにCEOに説明し、アップグレードの必要性を訴えていました。それが今回認められて入札の案件になりました。今回の入札の案件名は、

 

「FORMULATION OF BULK WATER AND SEWER INFRASTRUCTURE UPGRADE MASTER PLAN FOR THE HENTIES BAY MUNICIPALITY」

 

というもので、上下水道システムの更新に関する基本計画を募集するものです。自分たちのやってきたことが認められてほんとうれしかったです。まあ計画の募集なので、実際に工事が動き出すのはかなり先になる気がしますが、一歩ずつですね。

 

驚きの連続!!入札説明会の中身

f:id:tsunablo:20170221181920j:plain

 

入札説明会に参加するのは初めてだったんですが、色々な意味で驚きでしたね。

発注者側(仕事をお願いする側)である役場は今回の入札案件の情報を準備して応募する会社側に説明する必要があるんですが、その資料は何も用意していなかったですね。当日の朝、会議の1時間前になって図面だけを印刷するように頼まれました(笑)。あとは今回の案件の責任者であるプロジェクトマネージャーが案件の内容を口頭で説明し、応募する会社側は各自でメモしていました。それから今回の案件は既存のインフラをアップグレードする計画を募集するものなので、当然ながら今あるインフラの容量だとかレイアウトなどを公表する必要があるんですが、それも用意していませんでしたね。これはあまりにひどいと思い、会議を抜け出して資料を探し、あとで補足しましたが。

 

それから、それから(笑)、計画する会社は当然ながら図面などの既存インフラ関する電子データが必要なんですが、それについても設計したコンサルタントに各自で連絡して必要なものをもらうようにとのことでしたね。連絡先は後でメールすると言ってましたが。これで本当にちゃんとした成果とコストが出てくるのか心配になってしまいました。1か月後に各会社のプレゼンがあるようなので、どんな計画になっているか楽しみです。ホント驚きの連続の会議でした(笑)。

 

会議のあと、現場視察があったんですが、これは意外としっかりしていましたね。現場の状況やインフラの状況などをきちんと説明していました(笑)。

 

f:id:tsunablo:20170221181954j:plain

 

まとめ

今回は先日行われた入札説明会についてご紹介しました。その内容は計画やコスト算出に必要な資料やデータの準備がなされていない結構いいかげんな説明会でした。説明会後、応募した会社からは多くの連絡がきているようなので、すこしでも多くの会社が案件の内容を理解していい計画を作ってくれるように当案件の責任者であるプロジェクトマネージャーをフォローしていきたいと思います。

 

それでは今回はこのへんで。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。ブログランキングに参加しています。下記クリックしていただけると更新の励みになります。

↓↓↓↓

にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ