ナミビア隊員の任地に行ってきた!
ある週末にナミビアの北部にいる隊員から任地訪問及び観光の招待を受けたので、せっかくならばと配属先に1週間ほどの休みをもらって、主にナミビアの北部で活動している隊員の任地を訪問して来ました。大西洋沿いにあるヘンティスベイからナミビア北部に行くのは結構大変なんです。スワコップムントから北部主要都市であるオシャカティまでは公共交通機関の車(コンビ、タクシー)を使っていくと約10時間かかります。
移動が大変な北部に行くので、せっかくならこの機会に北部にいる隊員の任地を訪問してしまおうという感じです。今回訪問した任地は訪問した順に
Opuwo(オプヲ) ➡ Ongwediva(オングウェディバ) ➡ Ogongo(オゴンゴ)➡ Ruacana(ルアカナ)➡ Bunya(ブンヤ)
という感じです。そして今回は北部の旅を隊員の任地ごとにご紹介したいと思います。
ヒンバ族と乾燥の大地Opuwo(オプヲ)
Opuwoは裸族で有名なヒンバ族がいる町です。多くの観光客がヒンバ族の生活を見るためにOpuwoを訪れています。そのOpuwoには役場で働いている建築隊員と小学校で働いている先生隊員の2名がいます。Opuwoは事前に聞いていた通り本当に暑くてカラカラでしたね。ヘンティスベイとは真逆の気候なので、そのせいもあって余計に暑く感じた気がします。今回は建築隊員の役場を訪問してきました。ヘンティスベイ以外の他の地域の役場を見るのは今回が初めてでしたが、雰囲気的には同じだったような気がします。特にテクニカル部門のあのゆっくりとした感じは同じでしたね。どの役場でも朝はみんなでしゃべってるんですね(笑)。私の役場ではだいたいみんな仕事をスタートするのは30分から1時間後です、はい。建築隊員の彼のオフィスはテクニカル部門の建物ではなくて、経営とか財務部門とかが入っている建物にありました。こちらがその建物の外観です。
結構狭い部屋で同僚とともに建物の管理や区画整理の仕事をしているようでした。そもそも空いている部屋がない限り、配属先の人が使っていた部屋を共有することになるので狭いのは仕方がないですね。みんな結構たいへんな環境で活動しているんだなと実感しました。
トレードフェアと学術の町Ongwediva(オングウェディバ)
Ongwedivaは昨年トレードフェア参加のために一度訪問したことがあります。Ongwedivaで毎年開催されるトレードフェアはナミビア最大規模と言われています。そしてUNAM(University of Namibia)の教育部門とエンジニリング部門の2校舎がある町でもあります。ショッピングモールがあったり、オープンマーケットがあったりとすごく発展している町ですね。その分若干治安が悪い町でもあります。今回訪問したのは電気・電子機器隊員の活動する職業訓練校です。
この職業訓練校は彼の担当する電気・電子以外にも、自動車整備、配管、ブリック(レンガ)レイヤーなど色々な職業の訓練がなされていました。彼はそんな専門的な知識や技術が必要な学校で先生として生徒たちに自分の専門分野を教えていました。テキスト的なものはあるようなんですが、そのままテキストを読み進める授業ではつまらないと工夫して授業を進めていました。事前に授業の準備するのが大変そうでしたが、ほんとすごいなと思いました。
UNAMを中心とした農業の町Ogongo(オゴンゴ)
OgongoはUNAM(University of Namibia)の農業・畜産部門の校舎がある町でそのUNAMで稲作隊員が活動しています。彼の活動はナミビアに稲作技術を導入するプロジェクトを補佐する活動で、そのプロジェクトで進められている稲に関する様々な研究の状況をフィールドで観察(例えば稲の生育状況など)して記録し、それからデータの整理まで、まさに大学での研究といった活動で色々と大変そうでした。
彼の活動内容を聞いて、協力隊ってほんとにいろいろな活動があるんだなって実感しました。このプロジェクトは日本の大学やJICA、専門家などたくさんの人たちが関わっているものだそうで、設備や機械、備品がたくさんあって、協力隊では経験できない環境だなって思いましたね。
ナミビア最大級の滝と水力発電の町Ruacana(ルアカナ)
ルアカナはアンゴラ国境にある町でクネネ川を堰き止めたダムによる水力発電所がある場所で、その下流にあるルアカナの滝が有名な場所です。今回の私の旅のきっかけはこのルアカナにいる隊員からのルアカナの滝を含めた任地観光の招待からでしたね。彼はルアカナにある小学校で働いている先生隊員です。小学校へ入るなり、生徒たちから「こんにちは」とか「おはようございます」と挨拶されましたね。すごく日本語が上手でビックリしました。これも彼の活動の成果ですね。ほんと尊敬します。
私が訪問した時は音楽の授業をしていたのですが、彼が得意な三心を使って歌を教えていました。工夫して授業をしているのに感心しました。私も時間をもらって授業をさせてもらいましたが、子供たちにどうやったら理解してもらえるか考えながら拙い英語で教えるのはとても難しかったですね。いかに先生隊員のみんなが大変かが分かりました。はい。
川の向こうはアンゴラ。カバンゴ川沿いの村Bunya(ブンヤ)
Bunyaはナミビア北部の町Runduから西に40kmほどの距離にある村です。ここBunyaにはコンバイドスクールで働く先生隊員がいます。Bunyaはカバンゴ川沿いにあって洗濯をしたり、体を洗ったりする村人たちを見ることができます。村には生活に必要な最低限のものを購入できる小さな食料品店があるようでしたが、買い物は週末にRunduまで行って食料品を1週間分購入しているようでした。ナミビアでも任地が違うとここまで違うんですね。ほんと自分は恵まれた環境で活動していたことをすごく実感しました。彼の理科の授業を見学させてもらいましたが、生徒たちの英語の理解度に個人差があるようで、理解してもらうために時折現地語を交えて授業をしていましたね。それから日本と違ってこちらの生徒は積極的に手を上げますね。「先生、私、私。」といった感じでほんとスゴイです。これも生徒が理解できるように授業を工夫している彼の成果なんだろうなと思いましたね。
私も時間をもらってRuacanaの時と同じ内容で授業をさせてもらいましたが、生徒たちが興味を示す場所とか反応がRuacanaの時とはまた違っていて面白いなと思ったのと、生徒たちに授業についてきてもらうことの難しさを実感することができました。単調に話しているだけでは駄目ですね。本当にいい体験をさせてもらいました。
まとめ
今回はナミビア北部で活動する隊員の任地訪問についてご紹介しました。ほんと色々な活動、そして活動環境があるんだなと実感したのと、色々な環境や立場、問題を抱えながらも、みんな自分にできることを工夫しながら前向きに活動を進めているんだなと思いました。赴任してそろそろ1年になりこれまでの活動を振り返る時期に来ているんですが、今回任地訪問して感じたことを踏まえてこれからの1年の活動を考えていきたいなと思います。
それでは今回はこのへんで。
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